2026年6月20日、美輪明宏さんが 91年の人生に幕を下ろされました。
最後まで『愛』と『平和』を説かれ、語り続けた美輪さん。その言葉には、厳しさの中にも、深い愛情がありました。
人を責めるのではなく、自分自身を見つめること。苦しみの中にも希望を見出すこと。そして、どんな時代であっても『愛』を忘れず、人を思いやること。
これまで美輪さんが語ってきたその言葉一つひとつが、多くの人の人生を支え、勇気を与えてきたことでしょう。
広く知られている通り、美輪さんは10歳のとき、長崎で被爆されています。
その壮絶な体験があったからこそ「命の尊さ」「愛すること」「憎しみを手放すこと」の大切さを、生涯を通して私たちに伝え続けてくださったのだと思います。
わたしも過去に、広島の原爆ドームや長崎の平和公園、原爆資料館を訪れる機会がありました。
原爆ドームと呼ばれている焼け残った建物は、あの日の惨禍を静かに語っていましたが、それでもどこか、現実に起こったこととは思えず、リアルに感じられない自分がいました。
長崎の原爆資料館に展示されていた数々の遺品や被爆された方々の証言、目を覆いたくなるような写真の数々は、こんなわたしにも、戦争の悲惨さを否応なしに突き付けてきました。
平和公園の平和祈念像は「二度と同じ過ちを繰り返してはいけない」という象徴として、今も静かに眼下に広がる長崎の街並みを見つめています。
今の平和は決して当たり前のものではなく、多くの尊い命の犠牲の上に成り立っています。
美輪さんの四十九日は『8月7日』
広島と長崎への原子爆弾投下の日を挟むこの巡り合わせは、果たして偶然なのか、必然なのか。
いずれにせよ、私たち一人ひとりが争いではなく『対話』を選び、憎しみではなく『思いやり』を育み、そして『愛』とともに『平和な未来』を、次の世代へつないでいくこと。
それこそが、美輪さんが私たちに託された“願い”なのではないでしょうか。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
