ども なかちゃんです
みなさんは『寄付(ドネーション)』をしたことはありますか?
近年は『ふるさと納税』ってのがメジャーになりましたけど、ひと昔前の寄付といえば『献血』というイメージですかね

24時間テレビもね
あまり寄付という文化が根付いていなかった日本も、今はだいぶ意識されるようになってきたと思います
最近『ヘアドネーション』をしました
でも、年齢的に『最初で最後』になるでしょう
今回は、そのヘアドネーションとはどのようにするものなのか、その流れについてご紹介します
そして、次はどうするのか?という『その先の目標』についても書いてみたいと思います
経験したことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、良ければ参考にしていただき、ヘアドネーションに参加するきっかけになればうれしく思います
寄付とは?
寄付(Donation)とは次のようなものです
自らの意思で金銭や品物などを
無償で提供すること
大谷翔平選手が、ロサンゼルスの山火事被災者に50万ドル(約7800万円)を寄付したというニュースもありましたが、金額や物資の量などは関係ありません
その人の “お気持ち” が行動となったものです
だからこそ、ありがた迷惑にならないよう、素性のしっかりした団体に、ルールに従って提供するということが大切になってきます
とは言え、24時間テレビのように着服だ横領だというニュースが流れると、なんとも情けない気持ちになりますが…
自分のできる範囲で無理なく
というくらいで良いかと思います
もう20年くらい前かな?アフリカの子どもの給食費をサポートする寄付をしていました
当時よくメディアに出ていた『ゾマホン』さんが創始者の『特定非営利活動法人IFE』という団体です
北野武さんや所ジョージさんの名前が付いた小学校が、今もアフリカのベナン共和国にあります
自分の写真を送ると、ベナンから男の子の写真が送られてきました
寄付した給食費で実際に給食を食べている子の顔を見るのは、里子のような感覚でとても嬉しかったのを覚えています
その写真は、今も大切に保管してあります

すっかり大人になっただろうな
その他、犬の保護活動をされている『特定非営利活動法人KDP KANAGAWA DOG PROTECTION』が毎年発行しているカレンダーも、ずいぶんと長く購入したりもしていました
寄付は、自分の “気持ち” を形にしたものなので、手を離れたらあとは信頼できるであろうその団体を信頼して、お任せするしかありません
なお寄付金は申告すれば控除もありますので、あまり気負わず、小さなことから始めてみるのがいいでしょう
ヘアドネーションとは?
自分の髪の毛を寄付するのが
『ヘアドネーション』です
病気や事故などで髪を失った子どもたちのために、寄付された髪の毛から医療用ウィッグを作成し、無償で提供する活動のことです
今は受け入れる団体も増えましたが、20年くらい前はあまりなかった印象です

近年ほど情報もなかったしね
それに「ヘアカラーNG」「パーマNG」など制約も多く、恐らくそれは技術的なことや資金の問題もあっただろうけど、ハードルは高く感じました
なかちゃんも幾度となく髪を伸ばし、そして切るたびに(もったいないなぁ…誰かの役に立たないかなぁ)と思ってたけど、諦めていたところがありました
そういえば…
幼稚園か小学校の時、近所の美容院に髪を切りに行った時のことです
当時長かった髪をゴムでまとめてバッサリ切ろうとしたところ、隣に座っていたおばさんから
そんな真っ黒でキレイな髪、
人形に使いたいからもらえない?
と声をかけられたのです

映像として記憶はあるけど
言葉は一緒にいた母からの情報
当時はまだ子どもだったし、髪は切ったら捨てるものと思っていたので、人形に使うなんてと驚いたし、ちょっと怖かった記憶があります
…あ、ということは、人生『最初で最後』と思ってたヘアドネーション、実は子供の時にしていたということになるか…
いや、『自らの意志で…』というものでもなかったから違うということにしておこう…
最初で最後のヘアドネーション
経緯
そもそもなぜ半世紀以上生きて、人生も折り返した今頃になって『ヘアドネーション』をしようと思ったのか
そのきっかけは、友達の病気でした
それまでは、芸能人がヘアドネーションをしたと聞いても(若いしね~髪きれいだしね~)と、どこか他人事で、自分は(こんな細くて白髪交じりの髪じゃね~)と年齢を言い訳にしていました
母ががんになった時でさえも、まぁかなり初期での発見だったこともあり髪の毛が抜けることはなかったので、実感がなかったんですよね
ところが、長年酸いも甘いも共有してきた友達の髪の毛が抜けていく現実を知って、何もできない自分に気づきました
そして
今の自分にできることをしよう
と思ったのです
子供の頃のような、黒々とした艶のある髪ではないし、その友達に直接あげられるわけではないけれど、とにかくやってみようと決意しました
2年半ほど前のことです
髪を伸ばす
髪の毛は1か月で1㎝伸びると言われていますが、なかちゃんはわりと早い方だと周りから言われます

助兵衛だからと答えてます
ただ年齢とともに髪質は変わり、細くなるのはもちろん、毛根も弱るのか抜ける量も半端ない

オトシゴロ女子仲間は
よくご存じだと思います
こんな状態の髪を受け入れてもらえるのか、カラーも白髪染めもしちゃったけど平気なのか、などなど…
始めた頃は悩みました
でも技術の進歩のおかげで、カラーリングや白髪染めした髪も受け入れてくれる時代となり、少しだけほっとしました
あとはとにかく、
寄付できる長さの『31㎝以上』になるまで、できるだけいい状態を保つことに注意を払いました
日頃のケア
20代は何もしなくても艶はあったし、パーマやカラーにも負けない剛毛多毛でした
それが40代後半からは髪が細くなり始め、まとめた時の髪の量が昔の三分の二程度になってきたのにはガッカリ…
遺伝的に白髪が少ない体質だったのはありがたいけど、それなりに所々白髪も出始めたので、白髪用マスカラで誤魔化してみたり、白髪染めとリタッチもしたりと対処もしなきゃで…
(こんな状態で31㎝までもつかなぁ)
実際髪は痛むわ細くなるわで、切れ毛の不安と隣り合わせ
伸びてきてから気をつけていたことはこちら ↓
・シャンプー前は毛先からブラッシング
・地肌を丁寧に洗う
・トリートメントは毛先から
・トリートメント後、粗目のくしで梳かす
・お風呂から上がったらすぐに乾かす
・※ 寝ている時の摩擦を抑える
『※ 寝ている時の摩擦を抑える』ために、まずは枕カバーを『シルク素材』にしました
滑りがいいので摩擦を抑えられること、静電気が起きづらいこと、そして横向きに寝たとき肌に優しいということもあり、今も愛用しています
そして、YouTubeでもたくさん動画がアップされていますが『靴下カール』がGood!
靴下に髪をクルクル巻いてゴムで留めて寝ると、翌朝にはカールされていて楽ちん♬
アイロン要らずでカーリーヘアができるうえ、髪も保湿されていていい状態を保てます
それでも、伸ばすために美容院へ行く頻度も減るし、カラーリングの色も抜けて(退色して)しまうし、何度もくじけそうになりました
そんな時は
今の自分にできることをしよう
そう思って続けた約3年
何とか『31㎝以上』になりました
ヘアドネーションカット
行きつけの美容院
長さを計測し「これなら次回いよいよドネーションできそうだよ」といつも担当してくれるオーナーからの太鼓判をもらい、次回の予約を取って、その日を待つことになりました
腫れものを触るかのように、そーっとブラッシングをする毎日

髪は限界にきていました…
そして、いよいよカット当日!
ドネーションは、乾いた状態の髪でなければならないので、シャンプーする前に髪を束ねます
束ねた状態がこちら ↓


1本シラガはご愛敬…(笑
前日靴下で髪を保護して寝たので、多少カールは残っているけどほぼ素髪状態
計測したところ31㎝は優に超えていたけど、毛先はかなり痛んでいるので長めにカット
記念に一枚

少しずつ束ねてカットした髪は、全部で8束になりました
ザックリ切ったあとがこちら ↓

あとは整えて終了です
ヘアドネーションカットに慣れているオーナーの奥様は、迷いなくどんどんカットしていきます
そんな様子を見ていたオーナーの呟き
俺もいずれあんなふうに、
バッサリ切られるのかな…
バッサバッサと迷いなく切られていく髪と自分を重ね合わせてみたいで、将来に不安を感じた様子…(笑
家事にもっと参加しようと思うきっかけになったようで、思わぬところでお役に立てたヘアドネーションカットでした
髪の毛の発送
カットした毛髪は、美容院から送られるものだとばかり思っていました
でもその美容院では「ご本人自ら寄付先に送ってもらっている」とのことだったんです
もちろん美容院によっては、複数の方の分をまとめて送ったりするところもあるのかもしれませんが、「身体の一部なので、お持ち帰り後ご自身で送っていただいています」とのこと

なるほど一理ある
髪をビニール袋に入れてもらい、自宅に持ち帰りました
帰宅後確認すると、状態はこんな感じ ↓

袋の中でクシャっとなったのか、更にカーリーになっとる…ま、大丈夫か
こうやって見ると、何だか感慨深い…
この約3年の間にあったいろんな事を思い出し、その時間を共に過ごしてきた同志のような髪
細くてかなり弱々しいけど、誰かのお役に立てるようもうひと働きしてきておくれ!とエールを送りました
このままでは郵送の途中にバラバラになるかもしれないので、さらにゴムでひとまとめにします

今回寄付するのは『JHD&C(ジャーダック)』という団体です
JHD&Cは、寄付された髪だけで作った医療用ウィッグを、頭髪に悩みを抱える18歳以下の子どもたちに無償で提供している日本初のNPO法人だそうです(現在は、無償提供ウィッグの受付申請を停止中とのこと)
いろんな寄付先があって「どこにしようか迷っている」と美容院のオーナーに伝えたところ、以前ヘアドネをしたお客様に確認を取って紹介してくれました

この場をお借りして
情報提供に感謝申し上げます!
ホームページには、ヘアドネの手順(伸ばす→切る→発送する)はもちろん、送り方の注意、送ったあとどのような工程でウィッグになっていくのかも動画で紹介してくれています
ホームページにあるドナーシートを印刷して、必要事項を記入します
ドナーシートはこんな感じ ↓

追跡番号で確認できるような郵送手段を推奨していたので、ビニール袋に入れた毛髪と、記入したドナーシートを『レターパック』に入れて郵送しました
これで、最初で最後のヘアドネーションは終了!
あとは受け取り確認ができたら無事完了です
次はどうする?
さて、髪をバッサリ切ってスッキリしましたが、次はどうするかというと…
自分用のヘアウィッグを作ろう
と思っています!
自分もこの先ウィッグが必要になるかもしれない
そう思った時、ふと思い出したことがあります
それは、手術を受ける前にとった『自己血』
手術の際、出血が多く輸血が必要になった場合に備えて、予め採血しておく血液が自己血です
拒絶反応もなく、馴染むのは当然
髪の毛だって自分の毛なら違和感がないんじゃないのかな?と思い、調べたところ…作れるところがいくつもありました!
いや、もうむしろメジャーなんじゃない?
医療用となるとハードルが高いけど、白髪隠しや薄毛対策なら『ヘアピース』でもいいわけです
長さも31㎝より短くても受け入れてくれそうなので、これならハードルが低い!
髪は女の命なんて言われますが、健康状態や生まれ持った体質で、その『命』が脅かされることもあります
当り前のように毎日髪を洗い、当たり前のようにドライヤーで乾かすという日常が、突然失われることもあるわけです
その前に、準備できることはしておこうかと
既に『遺影』も『もしもノート』も用意してあるなかちゃんですが、加えて『ヘアウィッグ』の準備を始めようと、次の目標が決まりました!
とは言え、かなりバッサリいったのでまた3年くらいかかりそうですがね…
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ここまでをまとめます
- 寄付とは、自らの意思で金銭や品物などを無償で提供すること
- ヘアドネーションとは、病気や事故などで髪を失った子どもたちのために、寄付された髪の毛から医療用ウィッグを作成し、無償で提供する活動のこと
- ヘアドネーションは、髪を31㎝以上伸ばし、束ねてカットした髪を活動している団体に送る
- 次は自分用にヘアウィッグを作ろう
何かの参考になれば幸いです
最後までご覧いただきありがとうございました