ジェンダーとイコライザー/車と運転手

ジェンダーとは?

ジェンダー(gender)とは、生物学的な性というより、社会的・文化的な役割の違いによって形づくられた性を示すようです

ただ「一個の人間」として見たときには、生物学的・社会的・文化的なものすべてをひっくるめて「男性」「女性」と二分しています

実際はそれらは複雑な配合で成り立っているにもかかわらずですね

だからややこしいのですが…

しゃあない、この実際はややこしいものを明らかな違いで二分しようとすると身体的機能、つまり生物学的要素で分けるのが手っ取り早い

ということで(じゃないだろうけど)これまで『男』『女』という住み分けがされてきました

イコライザーとは?

イコライザー(equalizer)というのは、音源の調整や強弱を補正する装置ですが、iTunesではこのようになっています↓

パラメーター(つまみ)を上下させて調整すると、色々な音色で聞くことができますね

先ほどジェンダーの項でも触れたように、「一個の人間」として見たときには、様々な要素が複雑な割合で配合され「その人」が形成されています

ハッキリと「自分は全てが男性的である」とか「わたしは女子100%」と思っている人の中にも、きっとちょっとの『異性性』は、混在しているのではないでしょうか

ジェンダーとイコライザー

なかちゃん自身もそうですが、車の運転をするとやたら『男性性』が前に出てきたり、瓶のフタが開けられない時は誰かの手を借りたいと甘えてしまう『女性性』が顔を出します

かといって日頃それを意識することはほぼなく、どちらとも言えない『中性性』で生きています

裁縫が得意な男性、統率力のある女性、保育士の男性、刀鍛冶の女性など、性別で優位あるいは禁制とされていた職業も、今はその人の思いやスキルで選択できる時代になりました

一昔前であれば許されなかったこの価値観が受け入れられる時代が来たのは喜ばしいことです

同様に「そろそろ結婚は?」とか「お子さんは?」などという圧力のある言葉も『ハラスメント』という印籠が使えるようになってちょっとはマシになりました

ジェンダーが七色で表現されるように、その人の要素もイコライザーのように強弱があって、人それぞれちょっとずつ違い、全部違います

白か黒だけではない、色々な要素が絶妙に交じり合ってその人が形成されています

ということは、金子みすゞさんの言うように
「みんなちがって、みんないい」はず

平等に扱われていいはず

なのに

未だに『男性優位』の社会ってのは
いったい誰のどういった魂胆なんでしょね

(ま、しらんけど)

運転手と車

人が『ヒト』として生まれると『肉体』を手に入れますが、その時点でその肉体の『仕様』は決まっています

生物学的なオス/メスという『性別』も然り

仕様も性別も外観としての『車』と言えますかね

最初は新車ですが10年20年…と乗るうちに、あちこちガタがきます

事故で修理が必要になったり、定期的なメンテナンスをしないと早く劣化したりするうえ、新車に乗り替えられないという宿命もあります

隣を走行する車を眺めては
「いいな~まだ新車で」と嘆いてみたり
「ターボ付きの真っ赤なスポーツカーだったらモテたはずなのに!」と、メーカ(親)を恨んだりしてね

結局その車を運転するのは、運転手である『魂(エネルギー)』であって、メーカは所詮製造元

保障期間の20年(現在は18年)を過ぎれば、あとは運転手の責任

多少気に入らない『車』でも廃車になるまで乗り続けなければならないわけです

雑に運転するか大切に扱うかは運転手次第

せっかく与えられた世界にひとつしかない『愛車』ですから、車を降りた瞬間に「ありがとう!いい旅だったよ」と言えるように、車も そして運転手自身も 大切にできるといいですね