ヒプノセラピーは怖い?体験談の例

ヒプノセラピーとは?

ヒプノセラピーとは、以前の投稿にも書きましたが催眠状態を利用して心理的な問題を解消する治療法です

日本語では『催眠療法』と訳されます

以前の投稿はこちら↓

ヒプノセラピーとは?

病気の治療は、日本では西洋医学が主流ですね

手術や投薬を基本に診療が進められ、症状によっては東洋医学(漢方薬)を用いることもあります

西洋医学を推進する日本で、欧米諸国では治療法のひとつとして用いられているヒプノセラピーが補完的・代替的な治療法としてさえも認知されていないのはなぜか…

それはやはり“催眠”という
言葉の影響が大きいでしょうね

ヒプノセラピーは怖い?

潜在意識のパワー

『催眠療法』と聞くと

催眠術にかけられるの?

とか

意識を失っちゃうの?

な~んて怖いイメージを抱くかもしれませんね

これはメディアの影響がかなりあるようです

催眠術師に操られて、自分の意図しないことをやらされたり、目を覚まさないんじゃないかと思われるような“演出”がされたイメージが根深く残っているからでしょう

実際なかちゃんも子どもの頃はそれを信じていたし、自分はかかりやすいんじゃないかとも思っていたけど、幸い身近に催眠術師はいませんでした(笑)

ヒプノセラピーを体験した人はその心地よさを知っていますが、知らない人は分からないから怖いですよね

“怖い”ということは、そのことについて知らないということ、それと潜在意識の中に怖さの元になっている出来事があるからです

催眠に対する恐怖の場合だと、子どもの頃テレビで見た「あなたは眠くなる」とか「あなたは今からブタになる」など、自分の意思に反してコントロールされてしまうイメージ

同じように、電車に乗ると繰り返しパニックになるなどの『パニック障害※』も、一度潜在意識の中に埋め込まれた(またなるかもしれない)という不安がそうさせます

それくらい潜在意識の力は強く、子どもの頃から染み付いた思いグセや行動パターンなどは、顕在意識でコントロールするなんて到底無理

なぜなら潜在意識は9割
対する顕在意識は1割程度
1が勝利するのは不可能に近いですね

であれば、その『9』を活用した方が手っ取り早いでしょ?というのがヒプノセラピーって話です

※パニック障害/パニック症

『不安症』のひとつ

いつまた起きるかもしれない発作に怯える「予期不安」の症状

半数は『閉所、人混みや人の列、公共交通機関、広い場所、単独外出』のうち2つ以上を恐れる広場恐怖を伴う

引用:精神診療プラチナマニュアル第2版

潜在意識の活用

ではその『潜在意識』を活用する方法は?
というと、分かりやすいのが『暗示療法』

「人前では緊張してうまく話せない」
などといったネガティブな感情からくる行動を、望ましいものに修正・上書きします

ただこれは、自分ひとりでは難しい…

なぜなら、顕在意識に支配された“自分”が「無理に決まっている!」「どうせわたしなんか…」などと邪魔をするからね

無意識の行動は『潜在意識』に埋め込まれた『プログラミング』に従い、結果として行動に現れる

それならこれを一種の“誤作動”としてプログラムを修正・上書きする…というのがヒプノセラピーです

表層部を覆っている『顕在意識』を超えて深層部の『潜在意識』に入り、行動の原因となっている思いや出来事を見つけ、望ましい行動が取れるよう再構築する

そしてこれも、残念ながら自分ひとりでは難しく、リラックスした状態でしか行えません

そこで、催眠誘導が効果的なんですね

行動には必ず思いがあって、それは悪い事ではないけれど、本人が望まない行動と結びついているのであれば修正する

そのお手伝い・サポートをするのがセラピストで、決してセラピストが操ったり無理矢理指示したりするものではありません

睡眠手前の一番心地いい状態で、自分だけの世界を活用するわけです

これほど無害でエコな方法を使わない手はない

そんな風になかちゃんは思っています

ヒプノセラピー体験談の例

退行療法や前世療法では、今ある傷付きの元となっている時点に戻って、その時の感情を味わい、今の生活で前向きに活かせるよう『リフレーミング(捉え直し)』することができます

そうは言っても、

どんな感じなの?

何が見えるのか見当もつかない

ですよね…

ということで
なかちゃんの体験談を一部ご紹介!

退行療法

なかちゃんが解決したいこと
親に本当の気持ちを言えないことでした

そのため、そうなってしまった(であろう)時点に退行療法で戻ってみました

セラピストの導きで少しずつ年齢を退行し、小学校、幼稚園…1歳くらいまで戻りました

その時なかちゃんは、当時住んでいた小さな家の誰もいない部屋でポツンとしていました

恐らく兄が入院して、付き添いで母もいなかったのかな?おばあちゃんがいたはずだけどその瞬間は一人ぽっちでした

そのシーンとした部屋で(何かを掴んで遊ぶ程度だけど)ひとりコロコロを遊んでいました

そして、寂しさや心細さ
「誰もいなくてもちゃんとしなきゃ」とか
「泣かずに我慢しなきゃ」という感情があることに気付きました

その小さな女の子である『自分』を俯瞰して見る作業は、とても切ないものでした

でもそれ以上に愛しく、そして「その時は仕方なかったんだ」という、周りの状況も理解することができたのです

素直になれなかったのは
「頼ってはいけない、ひとりで我慢しなくちゃ」
という気持ちが強く残った結果、そのような行動に結びついていたのがわかりました

戻ってきたときには(本当かどうかは分からないけど)小さな体で頑張っていた自分を胸に抱き、労わりながらこれからも一緒に生きていこうと思えたのです

そして、親に対して責めたり拗ねたりすることなくおおらかな気持ちで接することができるようになりました

前世療法

なかちゃんが疑問に思っていたことは、なぜ弱者(特に女性)に対して異常なまでに守ろうという感情が溢れるのか、なぜ強者に対して強い憤りや攻撃性が現れるのか…ということでした

そのため、そのような信念を持つことになった(であろう)過去の自分に前世療法で会いに行きました

セラピストの導きでふと降り立ったところは、呉服問屋の土間の上り口でした

江戸時代でしょうか
店の使用人や番頭がいるにぎやかな店先で、着物を着ています

背後からは家族の笑い声

恐らく夫や子ども
お姑さんなどもいるのでしょう

でもなかちゃんは振り向きません

ジッと前を見て背筋を伸ばしています

そして、この店や使用人の生活を守るのだという意識、蔑ろにされようとも絶対負けない!という強い思いを感じました

最後に亡くなる時点に移動すると、二間つづきの和室で布団に横になっています

周りにはお店の人たちがたくさん集まっていて、安心して眠るなかちゃんがいました

戻ってきたとき(本当かどうかは分からないけど)弱者と強者に対する感情の元になっている、ひとつの出来事として理解しました

それからは、日々頑張っている自分を認め、労わってあげようという気持ちになれたのです

まとめ

ヒプノセラピーは、目を閉じてリラックスした状態から自分自身の潜在意識の中に入り
『自分と出会う』とても心地よいものです

家族との関係性やペットロスなど、モヤモヤしている自分を癒す手段としてとても有効です

なかちゃんも亡くなった飼い犬とやり取りをしたことで、罪悪感や自責の念から解放されました

他にも、セラピーを受けて大きく生き方が変わった人、終わった後に「だからか~」と納得感を得て行動を起こした人など、色々な人がいます

まとめると以下のようなものです

ヒプノセラピーは催眠状態を利用して心理的な問題を解消する治療法

ヒプノセラピーは怖いものではなく、心地よい状態で『自分と出会う』場所

ヒプノセラピーで過去の傷付きや思いグセなどから自分を解放する

大人になっても過去の傷付きを癒せずいる人があなたの身近にいるなら「こんなのがあるらしいよ」と教えてあげてください

心療内科で精神安定剤をもらう前に、自分の中にある癒しパワーを活用する方法があります

相性もあるので、自分に合うセラピストを見つけ、傷付きから解放されることを願っています