NHK土曜ドラマ「シュリンク」
NHK土曜ドラマ
NHKの土曜ドラマは、50年近く続いているドラマの人気枠
昔は松本清張シリーズや向田邦子シリーズなどの推理やサスペンスものが多かったけど、近年ではとんびやひきこもり先生など、考えさせられる社会派ドラマも多く放送していますね
現在放送中の土曜ドラマは
「Shrink(シュリンク)-精神科医ヨワイ-」
9/14(土)今夜22:00は最終回です
「シュリンク」とは?
以前職場の先輩から紹介された同名の漫画「Shrink(シュリンク)-精神科医ヨワイ-」
「漫画は教育上良くない」としつけられたせいか、大人になっても読む習慣がなかったけど、仕事柄読んでみようかなと思ったのが数年前
今はめちゃコミっつー手軽な物があってありがたいねぇ
「シュリンク」とは「縮む」という意味
妄想で大きくなった人の脳を元の現実的な大きさに縮めてあげるというところから、アメリカでは精神科医のことをこう呼ぶとか
なるほどですね
NHKの土曜ドラマでドラマ化されたけど全3回ってのがちょっと寂しい
反響次第ではシリーズ化されるかも?
病と仕事
ほんわかしているけど優秀な精神科医 弱井幸之助
ヨワイ先生が患者と向き合う様子はとてもあたたかで、こんな先生ならちょっとしたこころの不調でも気軽に病院に行きたいなぁと思える
お気楽に好きなことをやっているなかちゃんでさえ、適応障害で仕事を辞めたこともあって、その環境から離れさえすれば改善するのはわかってたので早々に退避しました
その時いくつか行ってみた心療内科の先生も、色々でしたねぇ
それこそパソコンに向かって話す先生、自分の話ばかりする先生…
内科や外科産婦人科など、どの科にかかっても色んな先生がいるのは変わらないなぁという感想を持ちました
みんながみんなヨワイ先生のように寄り添ってくれるわけではないので、そこは漫画の世界
自分に合う先生に会えるまで、諦めずに探すことも大切なのではないでしょうか
双極症
先日放送された第2話は『双極症』
双極性障害と言った方が耳馴染みがあるかもですが、このドラマは障害ではなく「症」というDSM-5-TR※の訳語変更に合わせた表示になっています
※米国精神医学会(APA)の診断分類
2013年に「DSM-5」刊行後、9年ぶりに改定され、2022年に「DSM-5-TR」が刊行された(邦訳は2023年)
(TR:テキストリビジョン/本文改定)
主人公の男性は鬱と診断されて休職することになります
鬱には見られない行動(急に大量に物を買い込んだり、夜中もハイテンションで動き回るなど)から、実は双極症だということがヨワイ先生の診断で判明しました
双極症は躁と鬱の状態が繰り返されるので診断が難しく、診誤(みあやま)ると薬の影響もあって厄介なことになります
その男性は入院を経て復職を目指しましたが、会社からは解雇通知が届いてしまいます
会社も慈善事業ではないから致し方ないのだろうけど、世知辛いものですね
サポート
障害や疾患があっても社会で活躍している人はたくさんいて、会社に雇われる場合『障害者雇用枠』で就業することができます
事業所の規模によって障害者雇用率が決められていて、現在は民間企業の法定雇用率は2.5%
従業員を40人以上雇用している事業主は、障害者を1人雇用しなければならないという割合です
とはいえ、本人の意向と業務内容のマッチングはなかなか容易にはいかないもので、長く続かなかったり周囲とのコミニュケーションが上手くいかず転職を繰り返したり…
再雇用の道は決して平坦ではありません
両親がいなかった主人公の男性は、幸い妹さんとそのフィアンセがサポートしてくれることになりましたが、家族だけで抱え込まず、プロの力も借りながら、本人も周りも幸せになれる道を模索することが大切です
医療機関や地域の相談センター、福祉サービスと連携されたシステムもあるので、社会復帰を後押ししてもらえます
「助けて!」と言うのは勇気がいるけど、困った時はひとりで悩まず周りに相談することで道も拓けるでしょう
今夜は最終回
9/14(土)22:00からは最終回
タイトルは『パーソナリティ症』です
怒りはSOSのサインと言われますが、身の回りに感情の起伏が激しい人はいませんか?
一概に病気とは言えないけれど、実は本人がとても苦しんでいる場合もあるんですよね
「何この人!」と拒絶する前に、ひとつの可能性として考えられる予習になるかもしれません
それに、感情と行動は結びついているので、自分の行動から今の自分がどんな気持ちなのか、向き合うきっかけになるかもしれませんね
良ければご覧ください♪